断罪アリス



──と言ったものの……。



「監視役?そんなの私には必要ないわ。てか、煩わしい」




切碕潮は退屈そうに背伸びをすると、木に寄り掛かった。




今、俺は切碕潮が生活する藤邦の研究施設に来ている。





監視役に任命されたと挨拶すれば、必要ないと一蹴された。




「第一、何で私に?私よりもヒカリを監視してなさいよ」




「ヒカリ?」




「私の弟。血の繋がりは無いけど、同じDNAから生まれたから姉弟みたいなものよ」




切碕潮は素っ気なくそう言うと、俺の存在をシャットアウトするように目を閉じた。




……意味が分からないんだが、誰か俺にどうするべきか教えてくれ。




「面倒臭いな……」




俺はため息を吐くと髪をガシガシとかきむしり、その場を離れた。




切碕潮が俺の背中をじっと見ているとは知らずに──。