その後は大体の人が想像する通りになった。
抵抗すれば殴られ、叫べば殴られ。
私には男達も父親もさほど変わりはなかった。
でも、変わったことがある。
それは──。
『あ、謝るから……!こ、殺さ──ぎゃあああああ!』
父親に対する明確な憎しみと殺意。
私は男達に解放されて自宅に帰ると、父親を殺した。
包丁で何度も刺し、父親の心臓が止まっても私はそれを続けた。
刺した父親から溢れる血が己にも流れているかと思うと吐き気がした。
そして、父親の体が赤以外の色を無くした頃。
私は父親の悲鳴を聞いた近所の住民の通報で来た警察に現行犯で逮捕された。
人を、肉親を殺したというのに罪悪感はない。
不思議と体が軽くなったような気がする。
ああ、やっぱり私はあの父親の娘なんだな……。
人の人生を狂わせるあの人間のクズみたいな男の……。
そう実感しながら、私はパトカーの乗り込んだのだった──。
≪知栄side end≫



