そんなお姉ちゃんも過労と心労が蓄積したのか、私が高校に上がると同時に自ら命を絶ってしまった。
もう家族がめちゃくちゃだった。
全て父親のせいだ。
お母さんが倒れたのも、お姉ちゃんが死んだのも全て──。
憎しみが私の心を支配しようとしていた。
かといって、憎しみを抱いた所で私に父親をどうこう出来るわけでもない。
でも、酒にありつけなくなった父親の行動で、私は凶行に走ることになる。
ある日、私は父親にとある場所へ連れて行かれた。
薄汚くて、いかにも怪しい場所にいかにも怪しい男達がいた。
空気と雰囲気ですぐに私は理解した。
私は父親に売られたのだと──。



