「同じ系統って?」
「あれ、話してなかったっけ?摂紀は──」
「摂紀は犯罪者で、裁く側の人間だよ。国が裁けない犯罪者を裁くために俺達を作ったみたいに、表沙汰に出来ないような重犯罪者を飼い慣らしたんだ」
アリスさんの言葉を遮るように、風間さんが言葉を重ねた。
玖下さんが犯罪者?
あんな穏やかそうな人が犯罪者だなんて信じられない。
……待って、柳が玖下さんと同じ系統ってことは──。
俺は弾かれたように隣の柳を見た。
そしたら、柳もこっちを見ていた。
「……私も犯罪者だよ」
悲しそうに笑った柳は俺から目線を離すと、手のひらをきゅと握っていた。
柳が犯罪者……?
しかも、ただの犯罪者じゃない。
国が公にしないほど重い罪を犯した犯罪者。
こんな物静かでいつも眠そうにしている柳が犯罪者……?



