「それは──」
「知りたいだろうけど、話せないよ。知れば、君達の自由は無くなる」
理由を話そうとする俺の言葉をアリスさんが遮った。
「自由が無くなるって……。天河、お前どんなことに首突っ込んでんだよ!?」
翔平は今にも俺に掴みかかって来そうな勢いだった。
でも、アリスさんが話さないというなら俺の口からは話せない。
それに、話したことで二人の自由が無くなるなんて駄目だ。
「ごめん……、翔平。莉瑚」
それだけを言い残して、俺は二人を残してアリスさん達とその場を去る。
親友と大事な幼なじみの自由を守るためだ。
でも、知る権利のある二人に話せないのは罪悪感が生まれるし、胸が重い。
すると、羽取さんが頭をガシガシと撫でてきた。
「羽取さん?」
羽取さんを見上げると、彼は俺の気持ちを察したように何も言わずに小さく笑った。
そんな羽取さんの行動に、俺は少しだけ心が軽くなったような気がした。



