断罪アリス



突然空からけたたましい音がした。





と同時に、校舎の影から一機のヘリが現れる。





聞こえたけたたましい音はこのヘリのプロペラの音だったらしい。





低空飛行の体勢を取るヘリは藤色の白のボディで、側面には藤邦の家紋が描かれている。





すると、空を飛んだままのヘリの扉が開き、中から見慣れた人が姿を現した。





「ずいぶんと少人数相手に大人数で寄って集ってるね」





そこにいるのは俺が無意識に名前を呼んだ彼女だった。





「アリスさん……」





アリスさんは俺の顔を見て、クスリと笑った。




ふと、彼女の脇を二つの影が通りすぎたかと思うと、ヘリから飛び降りた。





低空飛行をしているとはいえ、結構な高さがあるというのに飛び降りてきたのはやはり見慣れた人達だった。





「まったく、人が多いな。邪魔くせぇ」




翔平と莉瑚の傍に降りてきたのは煙草を加えて、面倒くさそうに頭を掻く羽取さんで。





「……人酔いするからさっさと散ってくれる?」




いつもの爽やかフェイスとは裏腹に、不機嫌オーラが全開の一飛さんは和泉の傍に降り立った。





「てか、摂紀は?死んだ?」





羽取さんがふと思い出したように、周りを見渡す。