『正義の味方のつもりか?言っておくが、お前は僕だ。どんなに善人面してもお前は人殺しになる運命なんだ』
≪僕≫の言葉に、頭を思い切り鈍器で殴られたような錯覚がした。
そうだ、俺は生きていたら人殺しになるんだ。
今以上に和泉達を酷い目に……、もしかしたら殺してしまうかもしれないんだ。
そうなるんだったら、俺は和泉達から離れた方が良いのかもしれない。
かといって、切碕の仲間になっても人殺しにさせられる。
≪僕≫に身体を渡しても、切碕の仲間になってもマイナスにしかならない。
「だから、退けって言ってんだよ!」
再び聞こえた怒鳴り声に我に返ると、未だに柳は俺の前に立ち塞がっていた。
翔平や莉瑚、和泉も変わらず、学生達を次々と捩じ伏せていた。
でも、皆怪我をしている。
和泉達も襲いかかってくる学生達も皆、俺のせいで怪我をしている。
俺はどうすれば良いんだ?
「答えを教えてくれよ……。──アリスさん」
頭を抱えて、しゃがみこむと無意識に彼女の名前を呼んでいた。



