「何で……三人共……」
「友達が危ない目に遭うっていうのに助けねぇ訳があるか!」
「……っ!」
翔平は俺に近付くと、髪をぐしゃぐしゃと掻き回してきた。
「……詳しくは聞かねぇけど、俺達に頼らねぇとかみずくせぇよ。俺達は何があろうとお前の味方だってのに」
翔平の言葉に、目頭が熱くなった。
俺は本当に周りを見ない大馬鹿者だ。
ちゃんと見てれば、馬鹿なことで自分を見失わずに済んだんだから。
「……翔平に気付かされるとか、俺も落ちたな」
「恩人にそんだけ悪態つければ、大丈夫だな」
熱くなった目頭をシャツの袖で拭うと、立ち上がった。
「此処も時期気付かれるよ。早く逃げよう」
柳は箒で残りの男女を追い払ったらしく、誇らしい顔でこっちを見た。
その妙に誇らしさに満ちた顔がおかしくて、柳以外の奴はほぼ吹き出した。
「知栄、ウケるー!そして、めっちゃ可愛いー」
「うん、柳さんは相変わらず素で可愛いね。癒しだ」
「柳、俺はお前に弟子入りしたい」
「翔平、そうしなよ。そしたら、モテるかもよ」
「???」
疑問符を浮かべる姿もおかしくて、また笑ってしまう。
大丈夫、俺はまだ笑える。
こいつらがいれば、俺はきっと大丈夫だ。



