それから四人で並んで講義を受けた。 俺が通うのは法学部。 将来は警察や弁護士、検事などの法に携わる職種に就きたい者が多い。 俺と莉瑚と柳は警官に、翔平は検事を目指している。 それぞれがなりたいものに向かって、一生懸命に学んでいた。 「翔平、起きろ。寝たら単位無くなるぞ。莉瑚と柳も」 でも、やはり難しい話は眠くなる。 俺は既に夢の中に旅立ちかけている三人を起こしつつ、講義も聞いていた。