「だから、消してやるの。彼とあたしの恋を邪魔する奴は全て」 唇を離した女は残酷なことを言っているのに、笑顔だった。 そんな彼女を男は再度抱き締めた。 「君の考えは素晴らしいよ、莉瑚……」 男は紅い瞳を細める。 彼にとって女は青年を手に入れる為の道具。 あってもなくても構わないものだ。 もしも、己の計画を壊すようなら即刻彼は女を殺す。 彼女は協力者である彼がそんなことをしないと思っているだろうが、彼は違う。 彼が信じるのは己と……。 己と同じモノから作られたたった一人の姉だけ。