「小鳥遊天河です」
新たに現れたイケメンに圧倒されながらも自己紹介すると、寿永さんはアリスさんの方に視線を戻した。
「それより、依良に会ったか?」
「来たばかりだし、会ってないよ。周は会ったの?」
「いや、俺もまだだ」
他愛ない会話をする二人は凄く絵になる。
二人共容姿端麗だし、纏う空気が普通の人とは違う。
二人がいるところだけ高貴な雰囲気を出している。
「周さん、お久し振りっす!」
そんな二人の元に羽取さんと一飛さんが近付いていく。
そう言えば、寿永さんは二人の上司だって言ってたな……。
「おー、才暉に一飛。元気だったか?」
「才暉、言葉遣い!お陰さまで元気にしております」
「固くなるな、一飛。でも、才暉は少し一飛を見習え」
寿永さんは羽取さんと一飛さんの頭をくしゃくしゃと撫でる。
頭を撫でられた二人は見たことがないくらい嬉しそうだった。
そんな二人の反応を見て、寿永さんは上に立つにふさわしい人なのだと感じた。
褒めながらも正すところは正し、労ってくれる理想の上司なんだと思う。



