「突然降ってきたねー」
俺は佐滝さんの手を借りて急に降り出した雨に濡れないよう、外にあった洗濯物を急いで取り込む。
二人でやったお陰か、濡れるのは最低限で済んだ。
「ありがとうございます、佐滝さん」
「良いの良いの。あと、僕のことは一飛で良いよー」
佐滝さん──もとい、一飛さんは人懐っこい笑顔で言うと、洗濯物をサンルームの物干しにかけた。
ホントにこの人は作られた人とは思えないくらい穏やかな人だなー。
玖下さんも穏やかそうな人だけど、実際は何か違っていそうだし……。
「ふー、休憩」
「今、お茶入れますね」
ソファーに座った一飛さんにそう声をかけて、俺はお茶を入れるためにキッチンへ向かう。
今は夏だから冷たい麦茶で良いだろう。
冷蔵庫を開けて麦茶が入ったボトルを取り出すとグラスに注いで、あと適当なお茶菓子を用意して一飛さんの元へ行く。



