『アリスさん、俺に貴女を守らせてください』
殺されそうになっているのに、何でその言葉が出るのかが理解できない。
理解できないはずなのに、何で私はあそこで彼を殺さなかったのだろう?
──そうだ。
あの時、何でかコトリ君の姿が和真と重なったんだ。
何が似てるかっていわれたら言葉だけなんだけど、不思議とそれ以上は出来なかった。
「まったく、自分の甘さに腹が立つね」
ポツリとぼやくと朱鷺と才暉が不思議そうに顔を見て来るのがガラスに映る。
そんな二人の視線を感じながら、私はため息を吐いた。
私は本当に年下の男に弱いのかもしれない。
今もコトリ君を殺そうと思っていたのに、生かす方法は無いのかと考えてしまっている。
まあ、あったら苦労しないんだけどね……。
≪アリスside end≫



