でも、才暉のいうことには少し語弊がある。
確かに和泉は私が手を回して小鳥遊天河の友人にさせたけど、知栄と小鳥遊天河が友達になったのも朽月莉瑚が奴の仲間になったのも予定外だった。
それに、藤邦の目が届きやすい蓬條の大学に、小鳥遊天河が入ったことも予想外。
偶然に偶然が重なった結果、それは悲劇の始まりへと変わってしまった。
いや、これは偶然じゃないのかもしれない。
「……こうなることは必然だったのかもね」
仕組んだことでもなく、予想外なことでもない。
全ては起こるべくして起こり、変えることの出来ない必然の出来事だったんだ。
私は車の肘置きに肘を置くと、車の窓の外を見た。
少し前から降り出した雨の粒が大きくなってきている。
ふと、脳裏にさっきのコトリ君の言葉が浮かんだ。



