「君の親友……朽月莉瑚だけど、切碕と癒着してるみたいなんだね」
電話口でも相手の表情が強張っているのが分かった。
それもそうだ。
この電話の相手にとって、朽月莉瑚は親友。
親友が殺人鬼と癒着してるなんて思っても見なかったのだろう。
でも、電話の相手だってその親友に隠し事をしているのだからおあいこ。
「とりあえず、大学内は摂紀と和泉が探ってる。だから、君にはその子の様子を見張ってて欲しいんだ」
電話の相手は最初は無言だったものの、やれるのは自分だけだと理解して合意してくれた。
「くれぐれも小鳥遊天河には正体がバレないようにね。じゃあ、頼んだよ、知栄」
電話の相手──、柳知栄が再度承諾したのを聞き、電話を切った。
「よくもまあ、上手く小鳥遊天河の周りに味方と敵が集まるもんだ」
才暉はタバコを咥えて火をつけようとしていたけど、朱鷺に睨まれて咥えたタバコを箱に戻した。
朱鷺は嫌煙家だからね、車の中では吸えないよね……。



