≪アリスside≫
リビングからコトリ君の小さな呟きが聞こえた気がした。
でも、戻ることはしない。
「……才暉、一飛」
廊下を歩きながら二人の名前を呼べば彼らは音もなく、私の隣へと現れる。
「一飛、君は此処に残って彼を見てて。才暉は私と一緒に来て」
一飛は頷くと足を止めて、小鳥遊邸を出る私と才暉の背中を見送る。
小鳥遊邸を出ると空はどんよりと曇っていて、今にも雨が降りだしそうだった。
すると、小鳥遊邸の門柱の所に一台のスポーツカーが止まっていた。
もちろん、それは誰のものか分かっている。
私はその車の助手席に、才暉は後部座席に乗り込む。
「≪別件≫の調べはついた?朱鷺」
運転席にいたのは大学生に変装した朱鷺で、私がそう声をかければ小さなUSBメモリーを手渡してきた。
「真っ黒すぎて驚いたよ」
私は車のダッシュボードから小型のパソコンを取り出すと、それを差し込んでデータを読み込む。
リビングからコトリ君の小さな呟きが聞こえた気がした。
でも、戻ることはしない。
「……才暉、一飛」
廊下を歩きながら二人の名前を呼べば彼らは音もなく、私の隣へと現れる。
「一飛、君は此処に残って彼を見てて。才暉は私と一緒に来て」
一飛は頷くと足を止めて、小鳥遊邸を出る私と才暉の背中を見送る。
小鳥遊邸を出ると空はどんよりと曇っていて、今にも雨が降りだしそうだった。
すると、小鳥遊邸の門柱の所に一台のスポーツカーが止まっていた。
もちろん、それは誰のものか分かっている。
私はその車の助手席に、才暉は後部座席に乗り込む。
「≪別件≫の調べはついた?朱鷺」
運転席にいたのは大学生に変装した朱鷺で、私がそう声をかければ小さなUSBメモリーを手渡してきた。
「真っ黒すぎて驚いたよ」
私は車のダッシュボードから小型のパソコンを取り出すと、それを差し込んでデータを読み込む。



