「……生意気、年下のくせに」
「へ?」
「和真といい、君といい、何で私の周りは生意気な年下ばっかりなの?」
悪態をつくアリスさんの方を見下ろすと、顔は真っ赤で耳も赤くなっていた。
……照れる?
すると、アリスさんは俺の腕から抜け出すと立ち上がり、凛とした姿で俺を見下ろす。
「面白い、守れるなら私を守ってごらん?でも、君が奴のようになるようなら私が殺すよ」
「良いですよ。俺は貴女を守って見せますから」
アリスさんは俺の言葉に広角を上げると、リビングから出ていった。
──これでいい。
アリスさんは俺の本当の目的に気付いていない。
今、俺は此処で死ぬわけには行かない。
俺の死に場所は既に決まってる。
自ら死ぬことも出来ないならこうするしかないんだ。



