「じゃあ、僕は仕事に戻るとするよ」
ヒカリはくすりと笑って、私の隣をすり抜けていった。
その時に、
「次は君が絶望する番だよ……」
冷たい声が耳に届いた。
私はヒカリの方を振り向いたけど、そこには既に彼の姿はなかった。
次は私が絶望する番?
意味が分からない。
「君が俺に甘えるなんて珍しいね、アリス」
隣から聞こえた和真の声に私はハッと我に返って、袖を掴んでいた手を離す。
「あ、甘えてない!ただ、ヒカリが怖くなっただけ!」
「はいはい、そういうことにしとくよ」
「嘘じゃ──」
「でも、彼の様子変だよね」
和真は何か考えるように顎に手を当てた。



