「う……ん……」
目を覚ますと、視界には見慣れたリビングの吹き抜けの天井が映った。
あぁ、俺は気を失ったんだった……。
気だるい身体を起こすと、胸に触れる。
気を失う前まで激しく痛んでいた胸は今は全然痛まない。
何だったんだ、あの痛みは……。
それに、さっき見た夢……。
『僕はまだ目覚めていないお前だよ……、天河……』
目覚める直前に夢の中の俺が俺に言っていた言葉。
目覚めていない俺ということはジャック・ザ・リッパーとしての俺の本能がアレということか?
人の首を絞めながら笑うのが本当の俺なのか?



