相変わらず騒がしい友人達に呆れながらも、それが恵まれていることなのだと気付かされる。




俺が身体のことを知っていたら、この友人達には出会えなかった。




そう考えるとある意味で、知らない方が良かったのかもしれないと思ってしまう。




「相変わらず、騒がしいな」



すると、和泉が呆れ気味に顔をひきつらせながら現れた。




「天河、身体はもう大丈夫?電話しても出ないし、心配したよ」




俺は体調不良と言って、数日大学を休んでいた。



学部が違う和泉だけど翔平達と交流があるため、三人のうちの誰かしらに欠席理由を聞いたのだろう。



「大丈夫だよ。ごめん、体調悪すぎて出れなかったんだ」




実は身の上で悩んでいた時期で病みかけていた時だったから、体調不良で強ち間違いではない。