翌日。



「天河ー、会いたかったぞー」



数日振りに大学に行けば、翔平が抱き着いてきた。




今日だけでもう4回は同じことをされていて、昼ごはんの時間になった今でもやってくる。




でも、俺はそんな馬鹿を当たり前のように翔平を引き離す。




「暑い!そして、キモい!変態!」




「いやーん、天河と俺の仲だろー」



……コイツ、殴っていいかな?




クネクネと身体をくねらせて、親指を咥えながら変態は俺にウインクでハートを飛ばしてきた。



そんなが飛ばしてきたハートを叩き落とすと、俺は座席に着く。



「……広瀬君、ホントにいい加減それ止めないと小鳥遊君に愛想つかされるよ。いくら、男が好きだからって」




「てか、既に愛想つかされてんじゃない?ああ、可哀想な男よ……」



「ちょっと待て!俺は確かに天河が好きだけど、友達としてだ!しかも、俺は男好きじゃなくて、女好きだ!」




翔平、何かその言葉には色々語弊があるぞ……。