「私ハ男ガイイヨ。痛ミニ弱イノハ男、私ノ蟲達はソレガ楽シイ」
そう言うのは片言の女装男子、蟲使いの胡蝶。
胡蝶は蜘蛛を指の上で遊ばせながら、何処から見ても女にしか見えない顔に笑みを浮かべた。
「あっそ。俺は殺れればどっちでも良いけどなー」
黛はそんな二人の言葉にあまり興味無さそうに言ったかと思うと、声の調子を上げて隠し持っていたナイフの刃をベロリと舐める。
「女と言えば、新しく切碕様が囲った女ー」
「切碕様が仲間に引き込もうとしてる子の友達らしいよー」
「えー、三角関係?」
「「「きゃー、泥沼ー」」」
同じ顔をした三つ子のアンジェラ、アンジェリア、アンジェロがコソコソと内緒話をするように話をしている。
が、その声は内緒話というには声が大きすぎる。
「……あいつらの会話、ガキの会話じゃねぇな」
黛の呆れたような言い方に、三つ子達は揃って怒りを露にした。



