「俺、ちゃんと向き合います。身体の流れているのが殺人鬼の血だったとしても、俺は俺です」
「やっと復活したー」
「まったく手がかかるガキんちょだね」
二人は俺の目に生気が戻ったことに安心したのか、どっと肩を落として深々とため息を吐いた。
めっちゃ迷惑かけちゃったな……。
お詫びに今晩は二人の食べたいものを作ろう。
ふと、奥の部屋のドアが勢いよく開いた。
そこには白衣を着て、眼鏡をかけた男の人がいた。
「げっ……」
その男の人の登場に顔をしかめたのはアリスさんだった。
あからさまに嫌な顔をしている。
男の人は無言で俺達の方に歩いてきたかと思うと、眼鏡の奥の賢そうな目がキラリと光った。



