断罪アリス



「アリス、開けて」



「はいはい……」



アリスはもう半ば自棄になりながらパスワードを打ち込み、虹彩認証に目を向けた。




電子音がすると、頑強なドアが静かに開く。




ドアを抜けて進めば、たくさんの部屋があって、室内を覗ける窓からは白衣を着た研究員の姿が見えた。




その研究員はクリーンベンチと呼ばれる無菌の機械の中に腕から下だけを入れ、ピンセットとフラスコを使って何かをしている。




「ああやって、俺達は作られたんだよ。藤邦の最先端技術で復元された昔の殺人鬼や忍者のDNAをごく一般的な受精卵に組み込んでね」



風間さんは特に表情を変えることなく、説明してくれた。



そして、彼は更に奥に進んでいく。




また突き当たりには頑強なドアがあって、今度はパスワードと共に指紋認証と来た。




「アリス──」



「はいはい、分かってますよ」




風間さんが全て言い終える前に、アリスさんはパスワードと指紋認証を行っていく。




何かアリスさん、自棄になってる……。