断罪アリス



「うっさい、黙れ」



そんな二人に風間さんが拳骨を落とす。



かなり鈍い音がしたから相当痛そうだ。




現に二人は頭を押さえて、悶絶している。




「馬鹿二人は放っておいて。コトリ君、君には君自身のことを話しておかないとね」




あ、二人は放置なんだ。




「……なっちゃん達は君には話さないことを選んだけど、君も成人したんだし、自分のことは知っておいた方がいい」




「なず姉と父さんは母さんや俺がジャック・ザ・リッパーの血を引いてるって知ってたんですね?」




アリスさんは静かに頷いた。




なず姉と父さんは母さんのことや俺の身体のことを知ってたのに、俺に教えてくれなかった。



俺のことを思ってのことだと分かっていても、せめて二十歳になったんだから話してくれても良かったんじゃないか?



そう思ってしまう。