「……もういいです、アリスさん。答えは出ました」
俺はアリスさんから拳銃を奪うと、切碕の方へ向けた。
「何の真似?」
「これが俺の答えだ。俺はアンタの仲間なんかにならない、殺人鬼なんかにならない!」
殺人鬼になんてなるものか、俺には叶えたい夢があるんだ。
それを切碕なんかに潰されるわけにはいかない。
切碕は俺の答えが予想外だったのか、鬼のような形相でこっちを見ていた。
すると、切碕の隣にいた母さんがクスクスと笑った。
「……何がおかしい?」
「だから言ったでしょ?天河は私に似て、気難しいって」
我が母ながら妖艶という言葉が合う表情を浮かべ、口許に手を当てていた。
俺は気難しい訳じゃなくて、意志が固いだけだと思うんだけど……。



