断罪アリス



「娘である七砂はあの人の血が濃くて、私の血は殆ど引いてない。でも、息子である貴方は私の血が濃かった……」




娘は父に、息子は母に似るとよく言われている。



母さんが言っていることが本当なら俺にもあの殺人鬼の………、ジャック・ザ・リッパーの血が流れている。




ふと、最近見た夢のことを思い出した。




あれは19世紀のロンドンで、確かにあれは俺がこの目で見たような視界だった。



つまり、あの時の俺の姿は俺ではなく、ジャック・ザ・リッパーの姿だったということ。



だとしたら、あの変な感じがした夢の内容に合点がいく。




合点がいったところで、母さんが言った信じがたい言葉が真実なのだと思い知らされた。




「俺が殺人鬼……?」




「コトリ君!」



譫言のように呟いた俺の肩をアリスさんが揺する。