「アリスちゃん、知ってて黙ってるのはいけないよ?それに、あまり僕の邪魔をすると彼も≪彼≫みたいになっちゃうよ?」
「───っ!?」
切碕の言葉にアリスさんは目を見開いて、絶句していた。
それを好機と思ったのか、切碕は俺を絶望に突き落とす言葉を発する。
「君は僕と同じあのジャック・ザ・リッパーの血を引いてるんだよ」
は……?
俺がジャック・ザ・リッパーの血を引いてる?
意味が分からない。
突然のことに頭が働かず、何から聞けば良いのか混乱してしまう。
でも、まず、これだけは聞きたい。
「俺は作られた人間……?」
風間さん達のように、俺は試験管の中で殺人鬼のDNAを組み込まれた人間なのか、それだけは知りたかった。
父さんやなず姉、母さんは俺にとって本当の家族だったのか、知りたかった。



