「俺に頼る前に起きる努力をしろよ」
「いやん、い・け・ず」
「キモい、死ね」
身体をくねって抱き着いてきた翔平に肘鉄を食らわせると見事鳩尾に入ったらしく、奴は悶絶していた。
「あ、愛を感じるぞ……天河……」
「誰かコイツをどうにかして。マジでキモい」
翔平は鼻息を荒くして腹を押さえながら顔を近付けてくるが、俺は頬をビンタして引き剥がす。
そして、変態馬鹿から早く逃れようと足早に歩く。
「天河ぁあぁ!」
「止めときな、それ以上やるとホントに見離されるよ?」
まだ変なキャラで追いかけてこようとする翔平を莉瑚が制止する。
確かにこれ以上やるようなら本気で見離してやろうと思う。
「冗談だって。馬鹿だなー本気にするなよ、お前ら」
それを聞いた翔平は何事もなかったかのように元のキャラに戻った。
馬鹿はお前だ、翔平。



