断罪アリス



「でも、私、暑いの苦手なんだよねー」



手を突き上げていたかと思えば、今度は唇を尖らせて眉をひそめるアリスさん。




何かコロコロ表情が変わる人だな。



俺より少し小さい彼女を横目で見下ろしていると、視線が合った。



いきなり視線が合ったことに胸が跳ねる。




「コトリ君は誕生日いつ?何か私的に夏のイメージがあるんだけど」




「7月7日です。七夕生まれだから天の川から取って、≪天河≫なんです」




「じゃあ、私とは真逆の季節だね」




アリスさんは冬生まれか……。




でも、肌が雪みたいに白いからイメージ通りだ。