「僕を殺れると思った?」 顎に添えられた手は生きているとは思えない程冷たい。 女は今度は自分が殺られる、と悟った。 が、しかし、彼の口から漏れたのは驚くべき言葉だった。 「……君は何で人を殺したの?」 何で? そんなこと決まってる。 「大好きな彼に近づく女が邪魔なの。彼の傍にいるのは私だけで良い、彼の大切な子は私だけで良いの。だから、邪魔な女は殺すのよ」 全ては大好きな彼の為。 彼の傍にいたい、彼に愛されたい、その一心でやっているのだ。 そんな女の返答に、男は口角を持ち上げた。