その日から、彼女は少しずつ自分を避けるようになった。


恐らくこれ以上、自分に情を移したくないからだろう。


日に日に痩せていき、やつれていった。


「もう、会わない方がいいでしょうか?」


彼女にそっときいた。


彼女は、ピタリと動作を止めて、クルリと振り返り、自分をみた。



本当に随分とやつれてしまった。


彼女と小川で小石投げをしたのが、もう随分と昔のことのようだ。