「――― ここか」 長い外壁と それに続く、坂道をのぼる 少し高台 学校からは、目と鼻の先で 確かに通うには、便利そうな立地 彼が住んでいるという、その寮は 胸の動悸がおさまる前に 呆気ない程、カンタンに見つかった