「 ――― あず!!!」 …… な 泣いている井上さんが ぐるぐる周囲を見回して 何かを必死に捜しながら 口にした名前 ―――― 「… "アズ"? 月! ――… あの子 アズって名前なのか…?!」 井上さんの肩をつかみ 思いきり揺らした 「だ… だって、アズはぁ… "今一番、シアワセな女の子"だから…」