化石の入った 大理石の床と ステンドグラスの天井は 吹き抜け エントランスの外に出た 今日の天気は 薄曇り 「…でもオレもさ 月姫がツライ思いをするような そんなだったら、ただ型通り 親元に返すなんて考えてねえから 安心しとけ ―――… ハルト 」 「…えええっ?!?!」 空を見ていた頭を、急転直下 ――― … マンションの前 路肩に停まった車の窓から ハルトが、とても冷たい眼で 俺達二人を見つめていた…