「なぁ。俺のこと好きって言って?」


私の目の前にいる、この顔の整った男は
意地悪に笑い 私が逃げないよう。

ジリジリと顔を寄せてくる。


私との距離は 3センチほど。


これで私は身動きが取れなくなる。


「カレン。好きって言えよ。」


「言わない。」


好きは否定しない。

私の気持ちをこいつは知ってて

こんな事言うんだから。


これが惚れた弱みという奴なら

かなりタチが悪いと思う。


だってこいつの彼女は

私の親友なのだから。