ガッ_______________



反射的に振り向いた



すると、ドアの所には、目を軽く見開いて傷ついた顔した奏空がこちらを見てたってた




俺達は無言のまま目線を外さなかった



ふと、美愛の方から音がしたように聞こえて見た。



「起きて……?」


「そ、ら……?奏空?!」



そう、したようではなく、した。


美愛は目を覚まして……けど、その大きくて輝いてる目は俺を捉えることは無かった。



「奏空!ねぇ!」


奏空はかなり戸惑っているようだった。美愛が何回か呼んだ時、アイツは、逃げたんだ……美愛から。



「奏空ぁ!待ってそらっ……」


美愛の叫びはそこで止まった。


「美愛……っ!アイツは……もう、昔の奏空じゃ、ないんだ」


俺が美愛を抱きしめたから……_______________