「じゃあ、また夜になったら検査に来るからね〜」



「うん」



出ていこうとした弥南海さんがふと止まって、振り返った



「美愛ちゃん」



「ん?」



「私ね?自分の気持ちに嘘をつくことが、一番ダメだと思うの。……自分も、相手のためにも」




弥南海さんは知ってたんだ……


私が奏空を好きなことも……


その上で蒼生と付き合ってることも



本当は今でも……大好きでしょうがないことも……