「でも……」


「ん?」


ふと、弥南海さんが切なさそうに私を見て言ったんだ…



「私…奏空くんのことが好きなんだと思ってた」



って。



あぁ、さすが弥南海さんだと思った


小さい頃からやんちゃして怪我する私と奏空を見てきたから、分かっちゃってたんだ……



「……奏空に彼女出来たんですよ〜」



わざと明るくしてみても、心に刺さったトゲは余計痛みを増すだけで……



「あら〜!そうなの〜?」




自分を苦しめるだけだった___