「へぇ、どんな子だったの?」 だから、別に肯定しているわけじゃない そう心の中で反論しながら、もう一度容姿を思い出す 「髪、茶色くてふわふわで、柔らかそうだった あと、眼?は…これも茶色…だったかな」 食べてるとこ、可愛かった とつぶやくと、目敏くそれに気付いた優斗にまた笑われた 「んー…亜梨朱ちゃん、かなぁ?」 「アリスだぁ?」 名前を聞いてまず思い浮かべたのは、ルイス・キャロルの白兎を追いかける有名な物語