「湊、好きだ……お前の笑顔が見れて嬉しい」


「……私も、海斗が好きだよ」



きみがいないと生きていけない。

そう思うほどに、一緒に生きていきたい人を見つけた。


その人は、いつだって自分のことのように私を気にかけてくれて、こんな夜にも私に会いに来てくれる。


私が笑うと、嬉しそうに私より何倍も眩しい笑顔を返してくれる。



「海斗と、ずっと一緒にいたい」


「離してやるつもりなんかないからな、安心しろ」




私の不安も、海斗はたった一言で消し去ってしまう。



親友のくれた魔法の言葉の一つ一つ。

それと同じ……ううん、それとは違った温かい力。

それを一般的には……照れくさいけど、『愛』というのかもしれない。


海斗に抱きしめられながら、そんなことを考えた。