バレンタインは何年先でも。

「……はぁ、はぁ……希恵っ!!」

大声で希恵の名前を叫ぶ。

人は全くいなかったので、すぐに見つけることが出来た。

既に来ていた電車の中に、ドアの前に立っている。


「希恵!」

「……え?な、なんで……。
なんで慶樹が、こんな所に?」

混乱して目をまん丸にして驚いている。


「坂下に全部聞いた」

「結惟に?」