「もーにん、もーにん。起きて龍成」


次の日、お昼過ぎになっても龍成は起きない。


わたしも起きたのは遅かったけど、色々支度を終えてもまだ起きない龍成。


昨日、手続きに連れていってくれるって言ったのに。これじゃ夜になっちゃう。


そんなわけで、さっきから頬をつついたりおでこをビシビシ叩いたりして声をかけているんだけれども。


……起きる気配なし。


そうだよね、こんな可愛らしく起こしたところで、普通は起きないよね。


ここは一発、飛び乗ってやろうじゃないか。

よしっ!


「──ぐえ」


わたしは布団の上から龍成に勢いよく飛び乗った。


さすがに起きたでしょ。