「……家にいたって暇じゃん」

「病人の自覚しろ」

「だってもう平気だもん。家で何するのよ。何にもないじゃん」

「二人でいることに意味があるんだろ?」


わかってねぇな。

これ、普通女が思うもんじゃね?


「買い物にでも行こうよ!」

「まったりお家デートしましょ」

「お家デートって、ただ家にいるだけじゃん」

「甘えさせてやるから」

「別にいらないし」

「てめ……」


くそ、可愛くねぇな!



─────



部屋に戻り、ソファーに腰を降ろし一息つく。


華乃はとりあえずと言った感じでテレビをつけるも、どこも同じような番組ばかりで、つまらなそうにリモコンをテーブルに置いた。