公園に着くとバスケットボールをドリブルする音が聞こえた。 陰からそっと見る。 翔くんだった。 しばらくその姿を眺めていた。 シュートが決まりボールが転がる。 そのボールが私の元へ。 「莉子!!」 翔くんはわたしに気づき、優しい笑顔でこちらに歩いてきた。