「お前ももうちょっと寝ろ」
「わ!?」
突然腕を引かれ、ベッドに引きずり込まれる。
律が強引でわがままな性格だってことは、恋人になる前から分かってたけど……。
「なんだよお前、この格好」
「え!?」
「裸の上にキャミソールに短パンにエプロンとか……エロすぎ。完全に誘ってんだろ」
「は!?え!?ち、違うよ!!!これは朝ごはん作ってたから……」
「はいはい。まあ、お前にその気があろうとなかろうと、俺はその気になっちゃったわけだから……」
「っ!」
「責任取れよ……」
恋人同士になって、律が実はすごくエッチだということを知った。
年頃の男の子なんだから当たり前といえば当たり前なんだけど……。
でも私は最近までそういうことなんてしたことがなかったし、律以外の男の子とそういうことをしたこともなかったから、正直そういうことに積極的な律に戸惑うこともある。
「律……いや……!」
「嫌?嘘ついてんじゃねーよ……。ココ、こんなに濡れてるけど?」
「ッ!!!ゆ、び……やだ!!」
「ふーん……指嫌なんだ?なら何入れて欲しいの」
そう、まさに今。
こういうのが非常に困る。
恥ずかしい。
相手が律っていうのも非常に恥ずかしい。
こないだまでただの幼馴染だったのに。
私が恥ずかしそうにすればするほど楽しそうに表情を歪める律に、私はどうしても戸惑ってしまう。