明日、僕と結婚しよう。のレビュー一覧
5.0
16歳と18歳。子どもではいられなかった。だけど大人にもなりきれなかった。曖昧な年齢、曖昧な関係、曖昧にした言葉。そして、たしかに誓った〝明日〟。 ラスト数ページ、18歳の僕がちひろに「明日、僕と結婚しよう」とプロポーズした理由が明かされたとき、子どもにも大人にもなれない二人がどうしようもなく切なかった。プロポーズした正人も喜んでと受け取ったちひろも、どれほどの想いを押し込めてそうしたのだろう。 ひとつひとつの言葉に意味があって、あたたかくて。ひいちゃんの紡ぐ世界はどれも本当に綺麗。最後の一文には2つの明日が掛けられているのかな。どちらの明日にも、泣きながらも優しく微笑んでいるふたりの姿が思い浮かびました。 どうかふたりが笑って、幸せな明日を迎えられますように。そう願わずにはいられません。
16歳と18歳。子どもではいられなかった。だけど大人にもなりきれなかった。曖昧な年齢、曖昧な関係、曖昧にした言葉。そして、たしかに誓った〝明日〟。
ラスト数ページ、18歳の僕がちひろに「明日、僕と結婚しよう」とプロポーズした理由が明かされたとき、子どもにも大人にもなれない二人がどうしようもなく切なかった。プロポーズした正人も喜んでと受け取ったちひろも、どれほどの想いを押し込めてそうしたのだろう。
ひとつひとつの言葉に意味があって、あたたかくて。ひいちゃんの紡ぐ世界はどれも本当に綺麗。最後の一文には2つの明日が掛けられているのかな。どちらの明日にも、泣きながらも優しく微笑んでいるふたりの姿が思い浮かびました。
どうかふたりが笑って、幸せな明日を迎えられますように。そう願わずにはいられません。
曖昧なまま、ここには確かに愛があった。
16歳と18歳。大人になりかけた、いちばん曖昧でいちばん不安定な年齢。やっと18歳。けれどまだ、18歳。
ふたりの事情をお互いわかっていながら、「結婚しよう」と未来の約束を吐いた。不安もさみしいもだいすきも全部抱えて、その言葉を選んだんだろう。
ラスト数ページ、ふたりの気持ちがまるで自分自身にうつったかのように胸が熱くなりました。じわりじわり、心臓が溶けていくような感覚。ああ、このふたりの運命はわからないれど、どうかいつか交わってほしい。どうか、どうか、この約束を本物にしてほしい。そう願わずにはいられませんでした。
うつくしくて儚い、作者様の世界観にやられます。ぜひ御一読を。
そしてひいちゃん、4周年おめでとう。これからもずっとだいすきです。
18歳と16歳。大人じゃないけど子供でもない。結婚という約束だってできる。それでも大人の庇護なしではまだ生きてはいけない…そんな二人の、最後のような、けれど「いつか」の明日が来るような、そんな一日のお話。
この作品には「曖昧」であるゆえの良さがあるのだと思う。二人の抱えている事情も深くは語られていないし、ラストも彼らがこの先どうなるのかは読者が想像するしかない、そんな内容のお話です。けれど儚くても確かに二人はそこに存在していて、その二人の世界はあまりに美しく、透明に映ってしまうのです。
最後のページ。確証はなくてもいつか来ると信じたい。そんな明日への「また明日」という言葉がとてもあたたかかった。未来の行き先はわからないけれど、どうか明日という名の未来が二人にとって優しいものでありますように。そう願わずにはいられません。