教室の扉のほうへ歩いていく俊。 「あ、忘れてた」 でも、そう言い、いきなり立ち止まる俊。 くるりと私の方を向き、また近づいてくる。 「何か言い忘れたことでもあったの?」 「んーん。ただ…」 そう言いながら、ちゅっと私のほっぺたにキスをする俊。 そんな突然の行動に固まってしまう私。 「キスしたくなってね」 かぁぁと顔に熱が集まる。 ほっぺたを抑えながら俊を睨む。