「……そう?」 首を傾げながら頭を搔く俊の様子から、きっとさっきの雑誌は見られてはいないだろうと思った。 よかった…。 「そ、それより俊、どうかしたの?」 私たちは違うクラス。 だからわざわざこのクラスに来たってことは用があるはず。 「あ、そうそう 愛ちゃん、今日暇?」 そう聞かれ、少し考えてから頷く。 「本当?じゃあ、美味しいクレープ屋さんがあるんだけど、一緒に行かない?」