しかし、ルイは行かせてくれなかった。
 私より素早く動き、ドアの前で腕組みをして道をふさいだ。
 「ルイ!」
 「嘘じゃないし、強がりでもないよ。チェルシーちゃんは、素直な子だよ。隠すときは、なにも言わないか、はっきり秘密だと言うんだ。
 だから、望んでるというのも、本心だよ。邪魔をしてはいけない。
 話を聞いて分からなかった?わざわざ蔑まれるクラスに入る位なんだ。………分かるよね?」
 そう言ったルイの顔ほど怖いものはないわ。
 笑っているのに、有無を言わさず、竦み上がるような顔…